焼け跡に立つ虹

焼け跡に立つ虹

◆空襲
(1)焼夷弾の雨の中を

お城がもえた日
電柱から血が
耳からひびくサイレンの音
初めて名古屋に空襲があった日
わずか十三才の生涯か
勤労報告隊員として働く
清洲基地
思わず「ナムアミダブ、ナムアミダブ」
炎の中をにげまどう
焼夷弾の雨の中を

(2)わが家が焼ける

昭和二十年三月十九日、名古屋大空襲
さあ逃げるぞ、ついてこい
敵機来襲
豊橋の街が焼失したとき
わが家が焼ける

(3)焼け跡に立つ虹

夜の遺体輸送
名古屋大空襲
A子への手紙
B29が落ちてきた
焼け跡に立つ虹

◆生活
(1)戦時下のくらし

おばあちゃんの戦争体験
銃後の苦しかった生活
つらい青春時代
戦争よもやま話
苦しく長かったあのころ
戦争と小学生時代
戦時下のくらし

(2)おなかがすいて

戦争から帰ったお父さん
グローブがほしかった
戦場に兄を見送る
勤労動員の思い出
おなかがすいて

(3)学童疎開

私の小学生時代
私の戦争体験
くり返してはならない戦争
写真の父は年をとらない
学童疎開

◆出兵・引き揚げ

朝鮮出兵
敗戦・混乱、そして引き揚げ
戦争と私の仕事
佐々木君の父はいまいずこ